【全5回/その1】スーパーカブをゆるっとカスタム!サビ処理はほどほどに~スポーク&タイヤ(ダンロップK98)交換で足元のイメージチェンジ

数年前に購入した中古のカブ。リアフェンダーをカットしたまま放置していましたが、ようやく重い腰を上げてカスタムを楽しむ意欲が湧いてきました。かなりサビが進んでしまっていますが、目指すのは「完璧」ではなく、あくまでゆるーい自分流のカスタム。第1回目は、一番目立つ足元のリフレッシュです。錆びたスポークの張り替えと、タイヤ交換に挑戦します。サビ処理も「深追いせず、ほどほどに」が今回のマイルール。工作気分で楽しみながら進めていきますので、よろしかったらご覧ください。
目次
スーパーカブ紹介
愛車はスーパーカブAA01型。 しばらく放置していたせいで、ホコリだらけのサビだらけ。 でも、そんなボロカブが少しずつ綺麗になっていく過程を、全5回の連載で記録しました。

購入した当初はまだ時間的余裕があって、「まずはK98を履かせたい!」と勢いでフェンダーテールカットまで済ませていました。 ですが、人生そう上手くはいかないもの。その後、諸々の事情でバタバタと忙しくなり、気づけばそのまま放ったらかしの状態に……。 カットされたリアフェンダーを見るたびに心苦しかったのですが、ようやく再始動です

作業開始
数年越しの再始動。 今は時間も心も余裕たっぷりなので、じっくりカスタムを楽しむ。
ということで、早速バラし開始! 諸々の部品を外してみたのですが……
見てください、このすごいサビ。 「ゆるっと」なんて言ってられないレベルかもしれませんが、これも含めて楽しんでいきます。

足まわりの取り外し
今回のカスタムで「いの一番」にやってみたかったこと。それは、憧れのタイヤ「ダンロップ K98」を履かせることです。
そのためには、まず足回りから着手。 後輪は放置期間中に既に外してありましたので、まずは前輪を外して状況を確認してみます。
こちらが外した前輪。
スポークがサビサビです。

そして、こちらが後輪。
よく見てみると……なんと、スポークが無くなっている箇所もあります。
これを見れば、車体全体のサビ状態がどれほど深刻か、察しがつくというものです……。

タイヤを外し、中のゴムバンド(リムバンド)を恐る恐るめくってみると……。
……こんな感じでした。
見えない場所だからこそ、溜まっていた年月と湿気が形になって現れています。

スポークの取外し
いよいよ、朽ち果てたスポークをバラしていきます。
基本的には、電動ドライバーを使ってナット(ニップル)をどんどん回して外していきます。効率よく進めていきたいところですが……。
中にはサビがひどすぎて、頭を舐めてしまったものも。 そんな頑固なやつらは、迷わずグラインダーでスポークごと切断!

サビ処理は深追いしないケア
今回のカスタムにおけるサビ処理のスタンスは「徹底除去はしない」です。 サッビサビの部分も、表面を整えてサビ止め塗料を塗布する程度にとどめます。
なぜ深追いしないのか? それは、一度カスタムの形にした後で、「ここはやっぱり新品にしたいな」と思った部品を、その都度ゆっくり交換・更新していく楽しみを残しておきたいからです。
まずは「走れる姿」にすることを優先します。 とはいえ、ひどいサビにはこれ。「ネジザウルスリキッド」で化学の力を借りてサビを落としていきます。


リムの内側及び外側塗装
■リム内側(スポークが付く方)
リムを塗装するにあたって、安定した「置き台」が欲しいところ。 そこで、手元にあった木材の端材を使って、サクッと専用の台を製作しました。こういう小さな準備が、仕上がりを左右するんですよね。
今回は足元を引き締めたいので、「黒」で塗装していきます。 ですが、いきなり色は塗りません。まずは下地として「ミッチャクロン」をしっかり塗布。

■リム外側(タイヤが付く方)
実は説明書には「車やオートバイには使用しないでください」との記載があります。負荷がかかる乗り物用ではないので、当然の注意書きだと思われますが……。
今回はあえて、「自己責任」でこれを使います! 徹底的なサビ取りをしない代わりに、この塗料に頑張ってもらいます。

塗装しました。

■リム内側(スポークが付く方)
続いて、リムの内側を仕上げていきます。 ここはタイヤを組んだ後、外からもっともよく見える「ホイールの顔」になる部分。足元の印象を左右する重要なポイントです。
下地(ミッチャクロン)は既に済ませてありますので、ホイールカラースプレーで一気に黒く染めていきます。
サビサビだったあのリムが、黒色に変わっていく……。 この瞬間が、塗装作業で一番楽しい時間ですね。

塗装完了!
とりあえず、こんな感じ

スポーク取り付け
スポーク仮止め
さあ、いよいよ新品スポークの取り付けです!
これまでの「サビ落とす・塗る」という作業から一転、ピカピカの新品パーツを手に取ると、やっぱりワクワクしますね。
こちらはフロント用のスポーク。 スポークには「内側用」と「外側用」で首の角度が違うものがあります。組み始めてから「あ、間違えた!」となると悲劇ですので、まずはきちんと整列させて準備完了。

仮止め完成の状態です。軽~く締めこんでいます。
この規則正しく並んだ新品の輝き……これだけで、すでに「やってよかった」という気分になります。

振れ取り台を木材で...
スーパーカブのスポーク交換なんて、一生に何度もあることではありません。 そのためだけに高価な「振れ取り台」を購入するのはもったいない……。ということで、端材を繋ぎ合わせて「ブレ調整台」を自作しました。
今回のポイントは、「紙と磁石」を使ったガイドです。
縦横のブレ(振れ)をシビアにチェックするため、磁石で紙を挟んで固定しました。これなら紙の位置を自在に動かして、リムとの隙間をギリギリまで追い込めます。

縦ブレ調整
まずは、縦ブレ調整からスタートです。
自作の台にセットしてリムを回転させ、紙との隙間をチェックしていきます。
隙間が少ない(出っ張っている)場所には「H(High)」
隙間が一番大きい(凹んでいる)場所には「L(Low)」
と、リムにテープを付けていきます。 Hマークが付いた場所のスポークを中心に締め込み、逆にLの部分は緩める……。
これを何度も繰り返し、リムを回しては全体の様子を見る。この地道な作業で、少しずつ「真円」に近づけていく過程は、まさに集中力が試される工作の時間です。

横ブレ調整
縦ブレが整ったら、次は横ブレ調整です。
リムを回転させながら、紙との隙間をチェック。
右に寄っている場所には「R(Right)」
左に寄っている場所には「L(Left)」
とマークを付けます。 Rマークの場所はリムが右に傾いているので、左側から伸びているスポークを少し締め、逆に右側のスポークを少し緩めることで、グイッと左へ引き戻します。Lマークの場所はその逆ですね。
これを繰り返していくと、あんなにフラフラしていたリムが、一本の線のように綺麗に回るようになります。思ったよりもスムーズに作業を終えることができ、ホッとひと安心です!

ホイールへタイヤを組み込み
ホイールの準備が整ったので、いよいよタイヤを組んでいきます。
まずはチューブの準備から。 ここで大切なポイントは、チューブに少しだけ空気を入れてからタイヤの中に入れること。

タイヤを入れやすく、そして何より内部のチューブを傷つけないように……。 タイヤの内側とチューブ全体に、これでもかというくらい「べろべろ」にビードワックスを塗りました。

格闘の末、ようやくタイヤがホイールに収まってくれました。

後輪を仮装着
いよいよ、組み上がったホイールを車体に仮装着してみます。
……。 「後輪装着!カブのお尻が、一気に引き立ちました!」

ただ、気になるのはフェンダーとのクリアランス。 現状、「タイヤはフェンダーにギリギリあたりません」。
リアサスがノーマルのままなので、路面の大きな凹凸でバンプしたときには、おそらく「ザザッ」と擦るでしょう!という予測が立ちます。 このムチムチなタイヤを履きこなすには、さらなる対策が後で必要となるでしょう。

前輪部の仮装着
フロントフォークもある程度サビ取りをしてサビの上からそのまま塗れる塗料を塗布。

車体の色がタスマニアグリーンなのでこのスプレー(黒色)を塗布しても、色調の違和感がでません。

前輪を仮装着
後輪に続き、前輪も装着完了。 前後セットで組み上がった姿を、少し離れたところから眺めてみます。
タイヤとホイールを変えただけで、スーパーカブがこんなにワイルドになりました!
あのサビサビで元気がなかった放置カブが、今は力強い佇まいになりました。

以上、【全5回/その1】スーパーカブをゆるっとカスタム!サビ処理はほどほどに〜スポーク&タイヤ(K98)交換で足元のイメージチェンジの紹介でした。
最初はどうなることかと思ったサビサビの足回りも、自分の手でここまでワイルドに生まれ変わらせることができました。
さて、次回の【その2】では、どんな作業が待っているのか……?
たかくら24でした。

