マキタ充電式草刈機(MUR193D)の回転部に糸を絡めて壊してしまったのでちょっと応急処置してみた!
草刈機を用いて草刈りをしていたところ水糸を絡ませてしまい回転部が回転しなくなってしまいました。原因を突き止めるべく草刈機を分解してみると、樹脂製の歯車が過負荷によって金属の回転軸から剥離していることが判明しました。修理依頼をすることが一般的でしょうが、とりあえず応急処置をしてみました。修理してまだ1回の草刈作業しかしておりませんので、現在のところ耐久性の面では不明となっております。いつまでこの応急処置が持つか興味を持っているところです。今回のトラブルは草刈機の機種が限定され、尚且つ糸を絡めるレアなケースで全然参考になどならないと思われますが、自分への備忘を兼ねて整理してみることにしました。よろしかったらご覧ください。
目次
充電式草刈機と壊した原因
壊してしまった草刈機 マキタMUR193D ナイロンコードタイプ
40坪程度の空き地の草刈りをするのに2022年に購入しました。
大分活躍してもらってます!
購入した時の画像です。
壊した原因
ある事情があって草刈りをする範囲を明確にするために水糸を張っていました。草刈作業の際にこの糸を絡めてしまい回転部のスプールホルダが回転しなくなり草刈りができない状況となってしまいました。
分解調査
修理依頼をすればいいのでしょうが、原因を見てみたかったので分解してみることにしました。
ドライバーでカバーのネジを外します。
ケースを固定しているビスをドライバーで取外します。
モータは勢いよく回転しますのでモータの焼き付きではなさそうです。
モータの歯車に樹脂の歯車を合わせ回転させると、樹脂の歯車は回転するのですがナイロンコードが収納されているスプールホルダが回転しないことがわかりました。
この部分を分解してみることにしました。
ベアリングを外す専用工具を持ち合わせていません。ちょっと良くありませんが適当な工具で芯を叩きベアリングを外します。
ベアリングが外れました。
金属の軸には小さい山があります。
この金属の軸にしっかり付いているはずの樹脂歯車の穴がユルユルになっていました。
過負荷を掛けて剥離させちゃったんですね。
なんてことをしてしまったのだろう!
もっと注意しておけば...と自責の念に苛まれました。
修理作業
修理方法
ここまで来たらちょっと修理してみたくなったので早速着手しました。
樹脂歯車の軸の部分を削ってここに接着剤を流し込んで固定させてみます。
当初接着材料として手持ちのエポキシ系を使おうと考えていましたが、巷で噂の重層に瞬間接着剤を添加する方法を選びました。しかし、これにさらに鉛筆の芯(黒鉛)を混ぜると、硬度が一層向上するという情報があります。そのため、最終的に接着材料として「瞬間接着剤+重層+黒鉛」の組み合わせを採用することにしました。
接着部の異物除去、洗浄及び加工
■金属の軸の異物除去、洗浄
接着部である金属の軸の部分の異物を除去し洗浄します。
■樹脂歯車の加工
金属の軸との接触面積を広げるために、樹脂歯車の中心部を大幅に削り取ります。
■粉末落下防止マスキングテープ
瞬間接着剤を添加する前に接着材料の粉末が下に落ちてしまうので、歯車の下部にマスキングテープを貼ります、
接着材料の準備及び接着
台所にあった重層を取り出し、そして瞬間接着剤を準備です。
カッターで鉛筆を削り、芯(黒鉛)を紙ヤスリを用いて粉末状にします。
準備した容器に重層と黒鉛を入れてミックスします。
ミックス完了!
スプーンを使って粉末を樹脂歯車の中に入れ、瞬間接着剤を添加します。
瞬間接着剤添加後の状態です。
いい感じで硬化しました。
下から見たのがこんな感じです。
ベアリングを挿入します。
再組立て
歯車の噛み合う部分や回転部に万能グリースをつけてケースを組立てます。
草刈り評価
草刈りしました。
なかなかいい感じです。
後は耐久性ですね。
楽しみです。
まとめ
自分のミスで予期せぬトラブルを発生させてしまいこの瞬間本当にガッカリしてしまいましたが、トラブルから何とか応急処置をして復旧することができました。とりあえず良かったです。いつまで持つかはわかりませんが...
ということで、今回のトラブルはレアなケースであり、全く参考になる情報が得られないかもしれませんが、一応まとめてみます。
■充電式草刈機MUR193Dでの草刈作業留意事項
購入時点MUR193Dはマキタの中で最も手頃な価格の製品でした。現在は更に安価なものがあるかはわかりません。(^_^;)記載した画像をご覧になれば一目瞭然ですが、何らかの負荷が掛かると樹脂歯車の部分に影響がでますので、同じ機種を使用している方は自分と同じ失敗をしないようにしてください。
■修理作業について
・ベアリング外し
専用工具を用いず無理矢理抜いちゃいましたが、当たり前ですが専用工具で抜いたほうがいいですね。
・接着について
当初瞬間接着剤が粉末の中をかなり深く浸透しますので1回の粉末充填と1回の接着剤添加で良いと思っておりました。しかしながら、作業中に樹脂歯車の裏側にマスキングテープを貼ったので浸透状態が分からないことが判明し、心配になって①1層目粉末充填→②接着剤添加→③2層目粉末充填→④接着剤添加にしてしまいました。接着剤の浸透状態が分かれば1回でも問題がないんじゃないかな?っと思っています。
■耐久性について
初めての修理であるため、どれほど持続するかに興味があります。今後も継続的にモニタリングしていきます。
以上 充電式草刈機(MUR193D)の破損から分解調査及び修理までの紹介でした。
ご安全に!
たかくら24でした。