足骨折(第五中足骨)生活改善Part②!トイレ特製手すり製作でちょっとだけ楽な生活へ!
Part1でお話した通り、妻が第五中足骨を骨折し普段の生活が一変しました。特に家の中での移動が松葉杖に頼ることとなり相当な体力を必要とする状況になりましたが、特製の歩行器(Part1で製作)を作ることで移動や立ち作業ができるようになり、大変喜んでくれました。この喜びも束の間で新たなる注文が舞い込んできました。それは「トイレの手すり」です。日に何度か狭いトイレで座ったり立ったりする動作が非常に辛いということです。これに対応するためPart2としてトイレの手すりを作ることにしました。この記事では、トイレの手すりが完成するまでの過程を簡単に紹介します。よろしかったらご覧ください。
どんな手すりを作る?
・要望事項
①立った状態から便座に座る動作の時に掴まる箇所が欲しい
②座った状態から立ち上がる動作の時に掴まる箇所が欲しい
この要望に従ってトイレの手すりを木材ベースで作ってみることにしました。
材料の準備
ポンチ絵を描いて妻に確認してもらい、家に既にある部材とホームセンターで購入した木材(ホワイトウッド)を使用して作ってみることにしました。
ホワイトウッドは加工がし易く手頃な値段で気に入っています。
左側の30mm×30mmや在庫で持っている合板などを用いて製作します。右側の1×4は使用しません。
製作
製作開始
先ず最初に側面となる部分を作り、その後に側面同士を角材で接合します。
グリップA部の高さは妻が立った状態で掴まり易い高さ、グリップB部は掴まり立ちし易い適度な高さにしてあります。
トイレに入る際に最初に握るのはグリップA部となります。
グリップB部の便座の位置にあたる側面の部分には水平方向の強度を上げるため合板を取付けます。
主に使用した結合部品は「スリムねじ」「ミニビス」です。
①スリムねじ
②ミニビス
角材同士の接合に補強金具を使ったりしました。
グリップA部の下の側面は全面に合板を貼らないので、筋交い構造にすればいいのですが、角材(30mm角)の材料を使わずに合板を斜めに取り付けて強度を確保です。
合板の端材から切り取って2枚用意
取付けした様子です。
側面1枚はとりあえずできました。
もう一枚を作りました。
倉庫にプラスチックのイレクターが有ったので側面下部に取付けてスタンドとします。
穴加工して
ねじで固定
立ち⇔座り動作に支障が無い場所を選び、側面同士に角材を渡してねじで固定します。
屋外での作業はこれで一応完了です。これをトイレに据え置き、最後の加工に入ります。
寸法は以下の通りです。
据え置き前のトイレの様子です。
トイレに入り、片足の立った状態で手すり(グリップA部)を掴むと当然ですが体重が掛かるので手すりが外側に開いてしまいます。よって、壁を利用し手すりが外側に開くことを押さえます。
以下のストッパーを準備しましたので据え置いた手すりに取付けます。
壁に当たる部分は床に敷いたりするジョイントマットを付けました。
ストッパーが常時壁に触れていると摩擦で壁が汚れたり削れたりする可能性もあるので、手すりが外側に開いた時に壁に当たるように少しすき間を確保してあります。
完成
できました。完成です。
コストを抑えて完成できました。
トイレのドアを開けたら手前のグリップA部の手すりを使って便器まで進んでいきます。方向転換したならばグリップB部の手すりを使ってゆっくり便座に座ります。
使用イメージ
本当であれば、立った状態から座る様子と座った状態から立ち上がる様子のイメージを載せた方が良いと思われますが、後者の様子だけでご容赦ください。<(_ _)>
①立ち上がる時は、グリップB部を掴んで立ち上がります。
②立ち上がったら、今度はグリップA部を掴み、これを使ってトイレの外に出ていきます。トイレの外にはPart1で製作した特製歩行器があるのでこれに乗って移動します。
まとめ
Part1の特製歩行器と同様、この特製手すりも妻が松葉杖(外出時使用)を必要としなくなるまで、十分に生活の補助をしてくれました。もちろん、骨折していない健康な自分もトイレを使いましたが、全く支障なく使用することができました。
骨折した当初、『トイレの手すり』について通販サイトを検索してみましたが、トイレの大きさ、便器の構造、骨折者の体格、動作時の要求にぴったり適合する手すりを見つけることができませんでした。骨折された時に、もし『手すり』が必要になった場合は要望事項の取捨選択をしなければならないようです。どうしても既製品に満足できなくて、日曜大工の道具をお持ちであれば、ご自身で作ってみるのも良いかもしれません。
それではご安全に!
※関連記事▶▶▶ 「足骨折(第五中足骨)生活改善Part①!特製歩行器製作でちょっとだけ楽な生活へ!」
たかくら24でした。