プラモデル紫電改の筆塗り!墨入れと鉛筆書きでリアルさUP!そして屋外撮影で躍動感を出してみた!【一人時間を楽しむ・ちょっとやってみる編】
立ち寄った古本屋で日本の戦闘機の本が目に留まり手に取ってみました。本を読み進めるにしたがって、プラモデルを作ってみたい衝動にかられ、数ある戦闘機の中から紫電改を選び、プラモデルを作ってみました。男子なら少なからず学生時代にプラモデルを作った思い出があると思いますが、今回は特に初めてウェザリングという墨入れ技法を取り入れてみたところ、墨の力でプラモデルのリアルさがアップされ自分なりに満足いく仕上がりとなりました。この記事ではプラモデル製作の準備から屋外撮影までを紹介します。よろしかったらご覧ください。
目次
古本屋で出会った本
立ち寄った古本屋で目に留まった本は、著者:秋本 実、出版社:秋田書店の「日本の戦闘機」
この本は日本の第二次世界大戦時の戦闘機に焦点を当てた本で、陸軍や海軍が計画したが実際には造られなかった飛行機や、完成したが戦争終結前に間に合わなかった飛行機について紹介しています。また、技術者たちの苦労が窺えます。この中でゼロ戦の活躍は言うに及ばず、第三四三海軍航空隊が搭乗する紫電改に興味を惹かれ、紫電改をスケールプラモデルで再現してみたくなったという訳です。
太平洋戦争の後半は米軍の大型爆撃機による空襲が現実的なものとなり局地戦闘機の実用化が急がれ、水上戦闘機「強風」の機体を利用し、1942年(昭和17年)12月に1号機の紫電が出来上がった。その後、大改造され「紫電改(N1K2-J)」ができた。1,990馬力の強力な「誉」エンジンと20ミリ機銃4挺を搭載、自動空戦フラップを備え、戦況打開の切り札となることが期待された。精鋭が集められた第三四三海軍航空隊に集中配備され日本軍の戦闘機の中で最優秀機の一つとされる。
制式名称: 紫電二一型
機体略号: N1K2-J
全 幅: 12m
全 長: 9.345m
正規全備重量: 3,800kg
エンジン: 誉二一型(1,990馬力)
最高速度: 595km/h
航続距離: 1,715km~2,395km
武 装: 20mm機銃4挺
生産機数: 400機
プラモデル及びその他購入
プラモデル
メーカー: ハセガワ
シリーズ: ハセガワ1/72スケール航空機シリーズ
製品概要: 1/72スケール戦闘機模型のプラモデル組み立てキット
商品名 : 川西 N1K2-J 局地戦闘機 紫電改 ハセガワ 1/72
価 格: 711円(税込み)
■箱の中身
■サイズ感
自分的には程よい大きさです。
■組立て説明書
第343海軍航空隊第301飛行隊の菅野直大尉のカラーリングにしました。
説明書に塗料の種類が17種類記載されていますが、流石に全て購入できません。考えた挙句、なんとか8種類に絞り込みました。
塗料、道具類
■クレオス 水性ホビーカラー 1個 150円~220円 ※税込み
■クレオス うすめ液(295円)とつや消しトップコート(468円) ※税込み
■Mr.ウェザリングカラー/マルチブラック(355円) & Mr.ウェザリングカラー/専用うすめ液(410円) ※税込み
■Mr.セメントS 流し込みタイプ 209円 ※税込み
■その他道具
筆は何を購入して良いかわからなかったので、とりあえず以下のものを購入
・タミヤ 面相筆-小 159円 2本
・100均 平筆&まんが筆
・100均 使い捨てパレット
プラモデルの製作
プラモ作り開始
パーツが小さいので、ランナーにパーツが付いた状態で塗ってみました。
スポイトにうすめ液を入れて...
■デカールの貼付
説明書通りにコックピット内の製作に取り組んでいますので、メーター類のデカールを切り取って水に浸し、30秒程度たったら剥離して貼付します。
誉エンジンは黒色に塗って、乾燥したらガサガサした筆に銀色の塗料をつけてちょっとだけリアルに...
翼と胴体の合体
翼、コックピット、胴体を接着剤で合体です。
先ずは機体下面塗りで筆塗りの感触を得る
機体の下面に明灰白色を筆で塗っていきます。
原液で塗るとモールドで作られている機体のラインを埋めちゃいそうなので、ちょっと薄めてビクビクしながら筆塗りです。
機体上面塗り
次は、機体の上面塗りです。
こちらの作業もゆっくり進めていきます。
※蛇足ですが...
このような筆塗り作業を黙々とするのは一見気が遠くなりそうですが、やってみると集中度が増し、プラモデル作りがもたらすなんとも言えない癒し効果を得られます。このブログの他の企画で行った裁縫作業もこのような癒し感を得ました。プラモ作り、ストレス解消にいいですね。
乾燥時間は20分程度、計3回筆塗り
筆塗り作業が進むとテンションが上がってきます。
エンジンカウル、スピナーも塗装
使い捨てパレットの使用途中経過 ※楊枝:細かい部分は楊枝で塗装
識別帯を塗り終わったら、翼端灯部の塗装をクリヤーレッドとクリヤーブルーで行います。
筆塗り完了!
一通り筆塗りが完了したようです。
初めてのウェザリング
さあ、人生初の墨入れです。
期待が高まります。
ちょこっと塗るを繰り返し...
綿棒にうすめ液を浸透させ、後ろに向かって、さっ、さっと拭きます。
味が出てきました!
つや消しでリアル感を一歩前進
ここでつや消しトップコートを吹きかけます。
更に鉛筆書きで塗装の剥がれ感を表現
つや消し塗装を行った後、機体上面の翼前方に鉛筆の4Bで塗装の剥がれ感を出してみました。
重厚感が出た感じです。
これを持って野外撮影に向かいます。
屋外撮影
海に着きました。
梅雨明け前ですが、めっちゃ暑いです。
立っているだけで汗が出てきました。
撮影開始!
◆正面から
◆左旋回
◆横転しているつもり
◆宙返り
・その①
・その②
プラモ作りを振り返って
冒頭でも説明した通り、立ち寄った古本屋で日本の戦闘機の本が目に留まり、それがきっかけでプラモデル作りをしてみましたが、手作業で丁寧に作り上げるプロセスは、ただ物を作るだけではなく、自己表現や創造力を引き出すということを小学生以来のプラモ作りを通して知りました。また、歴史的な背景や技術の発展も大いに学ぶ機会となりました。
■プラモデル作りで癒し感を得る
製作のプロセスでは集中力が要求されましたが、その分だけ充実感も大きかったです。時間の流れを忘れ、自分だけの世界に没頭することができ、特に黙々と進める筆塗り作業では形容しがたい癒し感を覚えました。
■ウェザリング技法 ※墨入れ
初めて行ってみた墨入れ。年月の経過とともに機体につく汚れや摩擦など再現努力してみましたが、この手法でプラモデルがただの模型ではなく歴史を感じさせる存在となりました。
■今回の製作費について
プラモデル自体は711円とめちゃ安かったんですが、総額は4,497円となりました。塗料など沢山余ってしまいましたが、また作ってみたい気持ちです。
以上、「プラモデル紫電改の筆塗り!墨入れと鉛筆書きでリアルさUP!そして屋外撮影で躍動感を出してみた!」の紹介でした。
学生以来プラモデルを作ったことのない方、すき間時間を有効活用して没頭してみてはどうですか?
たかくら24でした。