ヒストリックカーに会いに行こう!・サーキットの狼ミュージアム <Let's go see historic cars!The Circuit Wolf Museum>

友人と昭和レトロを巡るドライブの一環で訪れたサーキットの狼ミュージアム。見所の多さに驚かされました。その記事では、このミュージアムの車両の紹介をたくさん省略してしまいました。今回はこのミュージアムだけに焦点を絞り、その魅力をお伝えできればと思っています。よろしかったらご覧ください。

サーキットの狼ミュージアム

既に前回の記事で紹介していますが、サーキットの狼ミュージアムは茨城県神栖市にあります。

建物の外壁に漫画の大きなパネルが飾られています。

「池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム公式ガイドブック」

展示車両を見学

サーキットの狼の車両やその他懐かしいヒストリックカーが展示されています。

それでは懐かしい素晴らしい車体を拝見させていただきましょう!

★Foreign vehicles and motorsport vehicles★

ロータスヨーロッパ スペシャル

主人公の風吹裕也が乗っていたイギリス生まれのロータスヨーロッパ スペシャル

エンジンは水冷直列4気筒DOHC1558㏄で、縦置きミッドシップ配置です。出力は126PS、カウンタックなどの大馬力軍団に比べると見劣りしますが、空力性能を追求した流線形の美しいグラスファイバー製ボディとエランのY字型バックボーンフレームを前後逆にした構造。車両重量は約730kgで、なんと軽トラックとほぼ同じです。これにより、コーナーを軽快に駆け抜けるシーンを容易に想像できます。

白いボディに赤いストライプ、そして星の撃墜マーク29個、更にリヤウイング。 風吹裕也仕様、キマッています。

<Specification>
全長×車幅×全高:3980×1650×1090mm
  
ホイールベース:2340mm
トレッド 前/後:1346mm/1346mm
車輌重量:730kg   
エンジン:水冷直列4気筒DOHC 縦置きミッドシップ
総排気量:1558㏄
最高出力:126PS/6500rpm
最大トルク:15.6kgm/5500rpm

例のスタビライザーありました。※説明によるとこのスタビは少し上に上げてあるようです。

フェラーリ ディーノ246GT

イタリアの有名なカロッツェリアであるピニンファリーナ(レオナルド・フィオラヴァンティ)によるデザインのディーノ。フロントの低いノーズとリヤのちょっと丸みを帯びたラインは、512BBとは異なる独特の美しさを持っています。Bravo(ブラーヴォ)です。

2.0リットルV6エンジンを搭載していたディーノ206GTは、エンジンが改良され2.4リットルとなり、246GTへと進化。これにより、最高出力は180PSから195PSにパワーアップ。ディーノ246GTは、フェラーリのV6エンジン搭載スポーツカーとしての系譜を築いた重要なモデルですね。

<Specification>
全長×車幅×全高:4240×1652×1135mm
ホイールベース:2340mm
トレッド 前/後:1425mm/1430mm
車輌重量:1080kg
エンジン:65度V型6気筒DOHC 横置きミッドシップ
総排気量:2418㏄
最高出力:195PS/7600rpm
最大トルク:23.0kgm/5500rpm

フェラーリ308GTB

この308GTBは、イタリアの有名なカロッツェリアであるピニンファリーナ(レオナルド・フィオラヴァンティ)が手がけた車体です。パワーユニットはV型8気筒DOHC 2926ccで、車名の「308」は3リッターV型8気筒エンジンを搭載していることに由来します。そして、速い車の象徴とも言えるリトラクタブルヘッドライトを備えていることも魅力の一つです。

<Specification>
全長×車幅×全高:4230×1720×1120mm
ホイールベース:2340mm
トレッド 前/後:1460mm/1460mm
車輌重量:1090kg
エンジン:水冷90度V型8気筒DOHC 横置きミッドシップ
総排気量:2926㏄
最高出力:255PS/7000rpm
最大トルク:30.0kgm/5000rpm

外で走行していた308GTBが室内に帰ってきました。

1977年以降はスチールボディだそうですが、この個体はFRPボディだそうです。

ポルシェ911カレラRS2.7

ドイツの自動車メーカーと言えば、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、そしてポルシェ! 各メーカーは独自の特徴や市場でのポジショニングを持ち、世界中で高い評価を得ていますが、スポーツカーメーカーと言えば、やっぱりポルシェが代表格にあがること、間違いなしです。

ちょっとそれますが、1970年代のスーパーカーブームからその年代層がポルシェとしてまず思い浮かべるのはコードネーム:930の「ポルシェ930」それもターボでしょうか?

話を戻して

ポルシェ911をベースに2.4リットルの空冷水平対向6気筒エンジンを2.7リットルに拡大。上品でありながらスポーツカーらしいイメージも兼ね備えたカレラRS2.7はとても魅力的です。

強い個性が際立つ水平対向エンジンと、効率的なトラクションを生み出すリアエンジン・リア駆動。リアのオーバーフェンダー、そしてダックテールも魅力の一部です。運転すると、どんな心地よいエンジン音が聞こえるのでしょうか?

<Specification>
全長×車幅×全高:4147×1652×1320mm

ホイールベース:2271mm
トレッド 前/後:1372mm/1394mm
車輌重量:スポーツモデルで約960 kg、ツーリングモデルで約1,075 kg
エンジン:空冷水平対向6気筒 OHCリアエンジン
総排気量:2687㏄
最高出力:210PS/6300rpm
最大トルク:26.0kgm/5100rpm

ランボールギーニ カウンタックLP400S

出ました!イタリアの有名なカロッツェリアであるベルトーネ(マルチェロ・ガンディーニ)によるデザインのカウンタック。

シャープなエッジ、特徴的なホイールアーチ、空を飛びそうな巨大なウイング、シザードア。そして、荒々しい闘牛のエンブレムは他の車とは一線を画す存在です。これぞまさしくスーパーカーの代表格!

<Specification>
全長×車幅×全高:4140×2000×1070mm 
  
ホイールベース:2450mm
トレッド 前/後:1490mm/1605mm
車輌重量:1385kg
エンジン:60度V型12気筒DOHC縦置きミッドシップ
総排気量:3929㏄
最高出力:375PS/7000rpm

最大トルク:41.8kgm/4500rpm

スタッフさんが近寄って来て、エンジンフードを上げてエンジンルームを見せてくれました。

60度V型12気筒DOHC 3929㏄

エンジンとミッションが二階建て構造のミウラとは違い、この車は前方からトランスミッション、エンジン、デファレンシャルギアの順に配置されています。性能を高めるためにエンジンの搭載位置を低くしたり、ホイールベースを短くしたり、さまざまな技術がこの車に込められているのでしょうね。

ランボールギーニ ミウラP400S

「ミウラ」と言う文字を見た時には、名字の「三浦」が頭に浮かびそう?ですが、当然ですがイントネーションも意味も違います。これは、スペインの闘牛生産牧場の名が由来だそうですよ。

言うに及ばす、この車体のデザインもマルチェロ・ガンディーニが手がけた傑作です!

カウンタックとは違い、優雅な曲線を基調とするボディライン。そして、まつ毛のようなパーツが付けられたポップアップ式のヘッドランプが目を惹きます。素晴らしいデザインです。

<Specification>
全長×車幅×全高:4380×1780×1100mm

ホイールベース:2504mm
トレッド 前/後:1512mm/1512mm
車輌重量:1180kg
エンジン:60度V型12気筒DOHC 横置きミッドシップ
総排気量:3928㏄
最高出力:370PS/7700rpm
最大トルク:39.0kgm/5500rpm

ルーバー式のリアカウル、いい感じ!

スタッフさんがフロントカウル、そしてリアカウルを上げてエンジンルームを見せてくれました。

まるで大きなプラモデルを見ているようです!めっちゃかっこいいー

60度V型12気筒DOHCエンジンが横向き。これもド迫力です! 技術の結晶!

シートのすぐ後ろにエンジン!この当時の仕様であれば、夏は背中が...

と思ったら、ツインディストリビューターの片方のスペースにエアコンプレッサーが取り付けられており、もう一方には特別仕様(12連)のディストリビューターが装着されていました。エンジンルーム内の温度は上昇すると思いますが、エアコンの取り付けにより快適な運転環境が確保されているみたいです。

フェラーリ512BBi

美しいボディーラインと高いポテンシャルを備えたフェラーリ512BB。この車体はインジェクション仕様の512BBiです。

パワーユニットは180度V型12気筒DOHCを縦置きミッドシップに搭載しています。エキゾースト音は、なんとも言えない満足感を与えてくれるんでしょうね~

<Specification>
全長×車幅×全高:4400×1830×1120mm

ホイールベース:2500mm
トレッド 前/後:1500mm/1500mm
車輌重量:1580kg
エンジン:180度V型12気筒DOHC 縦置きミッドシップ
総排気量:4942㏄
最高出力:340PS/6000rpm
最大トルク:46.0kgm/4200rpm

スタッフさんがエンジンフードを上げてエンジンを見せてくれました。

V12のバンク角を180度としてエンジン全高を低くし、ホールベースを詰めるためにトランスミッションとデフをエンジンの下に収める構造。

フェラーリ512BBとはベルリネッタ・ボクサーの略で、「クーペ・水平対向エンジン」を意味するようであるが実際にはエンジンは水平対向エンジンでなくV12(バンク角180度)エンジンである。

ランチア ストラトス

WRC(世界ラリー選手権)でタイトルを獲るためにランチアが開発・生産したラリーカー。1974/1975/1976年と3年連続でWRCメイクスタイトルを獲得。

ストラトスのホイールベースは非常に短く、わずか2180mmです(参考までにロータスヨーロッパは2340mm)。このコンパクトなデザインにより、ストラトスは狭いコーナーなど、高い車両性能が要求されるコースでも優れたパフォーマンスを発揮できたことは、実車を見ると納得できます。

<Specification>
全長×車幅×全高:3710×1750×1114mm

ホイールベース:2180mm
トレッド 前/後:1430mm/1460mm

車輌重量:980kg
エンジン:水冷65度V型6気筒DOHC 横置きミッドシップ
総排気量:2418㏄

最高出力:190PS/7000rpm
最大トルク:23.0kgm/4000rpm

この車両はレプリカだそうです。ラリーというとやはりボディサイドセンター部へ大きくマークを配した有名なアリタリアカラーのこれですね。

これからラリーするぞーって感じですね。痺れます!

F1 ロータス107C

F1、間近で見るとやっぱり迫力ありますね。

ロータスが1992年のF1世界選手権に投入したフォーミュラカー。1993年は107B、1994年シーズンの序盤戦は107Cが使用された。

<Specification>
全長 4310 mm×全幅 2000 mm×全高 1000 mm

ホイールベース 2950 mm
前トレッド 1650 mm 後トレッド 1600 mm
車重 505 kg(含エンジン)
無限V10エンジン・MF351HC 
排気量 3493 cc
最高出力 680馬力以上

ヤタベR・S

「フェラーリ ディーノ レーシング・スペシャル」こと通称「ヤタベRS」。

劇中では沖田のディノ246GTをベースに軽量化、チューニングしたスペシャルなマシンで、風吹裕也が流石島レースで運転した車両。

製作はノーチラス、エンジンはフェラリー328だそうです。

<Specification>
全長×全幅×全高 4470×1890×1060mm
ホイールベース 2355mm
エンジン種類 水冷V型8気筒DOHC4バルブ フェラーリ製
総排気量 3185cc
最高出力 274PS/7000rpm
最大トルク 31kgm/5500rpm

BMW3.0CLS

BMWと言えば、「汚れた英雄」で見た 3シリーズ(E21-323i)をベースに、アルピナチューンをしたALPINA C1-2.3が自分と同じ年代層には印象的ではないでしょうか。

3.0CSLは1971年~1975年までツーリングカー選手権におけるホモロゲーションを獲得するために製造された3.0CSの特別仕様。3.0CSをベースに鋼板を薄くし、フード類を鉄からアルミに変更するなど約150kg軽量化したそうです。エアロを市販車で装着し、グループ2のホモロゲーションに必要な1000台が製造。 展示車輌はイギリス向けに生産された右ハンドルのタイプ。

<Specification>
全長×車幅×全高:4630×1730×1370mm

ホイールベース:2625mm
トレッド 前/後:1446mm/1402mm
車輌重量:1270kg
直列6気筒 OHC フロントエンジン

総排気量:3003㏄
最高出力:200PS/5500rpm
最大トルク:27.7kgm/4300rpm

デ・トマソ パンテーラGTS

デ・トマソ パンテーラ(De Tomaso Pantera)は、1970年代にイタリアの自動車メーカー、デトマソが製造したスポーツカー。パンテーラは、日本語で「豹」ですね。名前からして凄いです。

イタリアンデザインにアメリカンエンジンを搭載。そしてこの車両、ボンネットやボディの下半分がブラックのツートン仕上げがマッスルという感じです。まさしく豹!

<Specification>
全長×車幅×全高:4270×1830×1100mm
ホイールベース:2515mm
トレッド 前/後:1450mm/1460mm
車輌重量:1420kg

エンジン:V型8気筒 OHV 縦置きミッドシップ
総排気量:5763㏄
最高出力:266PS/5000rpm
最大トルク:45.0kgm/3500rpm

マセラティ カムシン

「マセラティ」と聞くと、反射的に「ボーラ」と答えてしまうのは、自分だけでしょうか?この車両名は、「マセラティ カムシン」。カムシンの名は、エジプト等の砂漠地域で発生する熱風に由来しているようです。

これもイタリアの有名なカロッツェリアであるベルトーネ(マルチェロ・ガンディーニ)によるデザイン。

シトロエン傘下時において生産されたこのカムシンはシトロエンの高圧油圧システムを備えているようです。すごいですね。好きな人は堪らないでしょうね。

<Specification>
全長×車幅×全高:4394×1768×1120mm
ホイールベース:2550mm
トレッド 前/後:1440mm/1440mm
車輌重量:1680kg
エンジン:90度V型8気筒DOHC フロントエンジン
総排気量:4930㏄
最高出力:320PS/5500rpm
最大トルク:48.8kgm/4000rpm

ランールギーニ シルエット

ランボルギーニ・ウラッコをベースにミッドシップに搭載された3.0リッターV8エンジン。そして、ランボルギーニ初のタルガトップを採用した車両。

オーバーフェンダーがカウンタックと似ていてこの車に合っています。

この初代オーナーは、♫ 昔の名前で出ています ♫ の 小林旭さんだそうです。(^_^;)

1979年までの3年間で生産台数はわずか53台。クラシックカー市場でも高い価値があります。このミュージアムにあるとは驚きです!

<Specification>
全長×全幅×全高:4320×1880×1115mm
ホイールベース:2450mm
重量:1240kg
エンジン:90度V8 DOHC 横置きミッドシップ
排気量:2996cc
最高出力:260ps/7500rpm
最大トルク:28.0kgm/3500rpm

ポルシェ928

911に代わるより扱いやすいモデルとしてポルシェ社が開発したトランスアクスル方式のFRスポーツカー。高い快適性、そして強力なパフォーマンス、長距離ドライブにも適したラグジュアリーな高性能ツーリングカー。

ポルシェ924は昔街中で時々見かけましたが...

<Specification>
全長×車幅×全高:4435×1845×1300mm
ホイールベース:2500mm
トレッド 前/後:1555mm/1515mm
車輌重量:1485kg
エンジン:90度V型8気筒 OHC フロントエンジン
総排気量:4474cc
最高出力:231PS/5500rpm
最大トルク:36.7kgm/4000rpm

AC コブラ

この車体は1997年から2001年にかけてACカーズによって製造されたもの。この期間に製造された車体は59台でその中の22台がアルミボディとのこと。この車体はその1台のアルミボディ。

アメリカ映画の「激走!5000キロ(1976年制作)」で見ました。見た感じパワフルを感じます。前から見ても後ろを見ても迫力満点です。今も人気があるのは、うなづけます。

街の中をゆっくり走るというよりは、アメリカのルート66を爆走する方が似合っていると思います。

<Specification>
エンジン:水冷V型8気筒 スーパーチャージャー
排気量:4942cc
最高出力:326PS/5700rpm
最大トルク:53.2kgm/3750rpm

ジャガー Eタイプ ロードスター(シリーズ 3)

Eタイプは、イギリスの高級車メーカージャガーが1961年から1975年にかけて販売したスポーツカー。

ロングノーズ、ショートデッキ。この2つの要素で車は抜群にプロポーションが良くなります。このフォルムの先駆けとなったジャガーEタイプ。「美しい物は売れる」という創設者の思想が表現されている車体です。

日本の素晴らしい日産のフェアレディZ(S30)やトヨタ2000GTもこれをコンセプトに開発されたものと聞いております。

<Specification>
エンジン 60度V型12気筒水冷OHC
排気量 5343cc
最高出力 272PS/5850rpm
最大トルク 42kgm/3600rpm
全長×車幅×全高  4680×1690×1220 
車両重量 1558 kg

★Japanese vehicles and motorsport vehicles★

トヨタ2000GT 1967年~1970年

日本のヒストリックカーでカッコいい車の代表格と言えば、このトヨタ2000GTがあがるのではないでしょうか。

車高を極限まで下げるために、フレーム構造はモノコック構造でなくX型バックボーンフレームを採用し、クラウンのM型エンジンをツインカム化した水冷直列6気筒DOHCを搭載し流麗なデザインと走行性能を両立したトヨタの傑作品の一つ。

足まわりは四輪ともダブルウイッシュボーン、四輪ディスクブレーキ、リトラクタブルライト。開発者の努力の結集です。

展示車両は、オープンカー仕様に変更してありました。 

スポークホイルいいですね!

<Specification>
全長×車幅×全高:4175×1600mm
ホイールベース:2350mm
トレッド 前/後:1300mm/1300mm
エンジン:水冷直列6気筒 DOHC フロントエンジン
総排気量:1988㏄
最高出力:150PS/6600rpm
最大トルク:18.0kgm/5000rpm

「TOYOTA 2000」のヘッドカバーかっこいいですね。

キャブレターは、ソレックスが装着されているみたいです。

日産 フェアレディ240ZG

トヨタ2000GTと同じくロングノーズ&ショートデッキのファストバックスタイルと言えば、フェアレディZ。

米国日産社長である片山氏の「ジャガーEタイプのような車を造ってくれ!」という注文がこの流麗な車を作り上げたそうです。

サファリラリーで総合優勝の記憶もありますが、昔富士スピードウエイのGTレースでサバンナRX-3とZが競っていた記憶が蘇ってきました。

432とかZLとかありましたが、この車両は240ZG。ZノーズとよばれたエアロダイナノーズとFRP製のオーバーフェンダーがワイルド感を醸し出します。

<Specification>
全長×全幅×全高:4305×1690×1285mm
ホイールベース:2305mm
車両重量:1010kg
エンジン型式・種類:L24・直6SOHC
排気量:2393cc
最高出力:150ps/5600rpm
最大トルク:21.0kgm/48500rpm

聞くところによると、この車体にはL28が搭載されているそうです。

近頃の車は、静粛性アップなどのいろいろな事情に基づいてエンジンに樹脂製のカバーを付けていたりするのでボンネットを開けてみてもよくわかりませんが、ヒストリックカーはボンネットを開けるのが楽しみですよね。

こちらはウェーバーが装着されているみたいです。

プリンス スカイライン2000GT

技術の日産!

航空機メーカーにルーツを持つ技術のプリンス自動車の開発陣が作り出した車両。

GT-IIクラス出場のためにスカイラインの前部を延長し、グロリア用のG7型2リッター直列6気筒Sエンジンを搭載した。

昔、小学校の前に消防士のおじさんが住んでいて、この型のスカイラインをいつもピカピカきれいにして乗っていたのを思い出しました。

無理矢理詰め込んだエンジンルーム。当然、操縦性は悪化したそうですが、諸々改良したそうですよ。

ウェーバーが装着されています。

日産 R382

1969年に日産自動車が開発したプロトタイプ・レーシングカー

エンジンはV型12気筒DOHC5,954cc、600馬力以上の圧倒的パワーを発生するGRX-III 型を搭載。1969年の日本グランプリの決勝レースではトヨタ7やポルシェ917といったライバルたちを退けて、1-2 フィニッシュを果たし勝利を収めた。

「池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム」の会長さんが自らの情熱と努力でサファリブラウンの日産R382のレストアを手掛けたそうです。※会長さんが経緯を説明してくれました。

全長×全幅×全高:4045×1879×925mm
ホイールベース:2400mm
トレッド(前/後):1470/1370mm
車両重量:790kg
エンジン型式:GRX-III
エンジン:V型12気筒4バルブDOHC
排気量:5954cc
最高出力:441kW(600ps) 以上/7,200rpm
最大トルク 627Nm以上/5600rpm

R381Ⅱ搭載エンジン5000cc

ホンダ S800

ホンダ、渾身の技術を投入したSシリーズ!

1961年当時の通商産業省が自動車産業の新規参入を制限する方針を打ち出していた中で、ホンダは迅速に対応し、Sシリーズを開発・発売することで、その制限が成立する前に自動車市場での地位を確立。※S360(1962年市販無)、S500(1963年)、S600(1964年)→S800

エンジンは高回転で力を発揮する設計、バイクエンジンのノウハウを活かしている。これにより、小排気量ながらも力強い加速性能を実現。

綺麗なボディの黄色と洗練されたフォルム。そして、ポコンと膨らんだボンネットのパワーバルジ。いいです。

<Specification>
ホイールベース 2,000mm
全長 3,335mm
全幅 1,400mm
全高 1,215mm
車両重量 755kg
エンジン種類:水冷直列4気筒縦置き
排気量:791cc
最高出力:70PS/8,000rpm
最大トルク:6.7kgf·m/6,000rpm

トヨタ スポーツ800

1965年から1969年にかけてトヨタ自動車が製造した小型のスポーツカー。1962年に発表されたコンセプトカー『パブリカスポーツ』をベースに、排気量を790ccに拡大し、ツインキャブを採用。重量は600kg以下で、空気抵抗係数(Cd値)0.35を誇る超軽量空力ボディの効果により、最高速度は155 km/hに達した。

フロントマスクが可愛いです。トヨタ2000GTに似ている!

<Specification>
エンジン 2U型 790cc 空冷水平対向2気筒OHV
最高出力 45 PS/5,400rpm
最大トルク 6.8 kgm/3,800rpm
ホイールベース 2,000 mm
全長 3,580 mm
全幅 1,465 mm
全高 1,175 mm
車両重量 580 kg

マツダ コスモスポーツ

コスモスポーツは、やっぱり「帰ってきたウルトラマン」に登場したマットビハイクル号を思い出します。

マツダが初めて発売したスポーツカーであり、その斬新なデザインとマツダが実用化に成功したロータリーエンジンを搭載した素晴らしい日本の名車です。※世界で初めてロータリーエンジンを搭載した量産車としての座は1964年に発売された「NSUスパイダー」だそうです。

スバルのボクサーエンジンもそうですが、マツダのロータリーエンジンへの拘りは、メーカーのブランドイメージや技術革新の一環として重要な要素です。今後も更なる素晴らしい車の開発に期待が高まります。

<Specification>
全長×車幅×全高:4130×1595×1165mm
ホイールベース:2350mm
トレッド 前/後:1260mm/1250mm
車輌重量:960kg
エンジン:ロータリーエンジン フロントエンジン
総排気量:491×2㏄
最高出力:128PS/7000rpm
最大トルク:14.2kgm/5000rpm

スバル 360

スバル360は、1958年から1970年にかけて富士重工業(現在のSUBARU)が製造・販売した軽自動車。12年の間、大きなモデルチェンジはしておりませんが小さな改良をいろいろしているようです。

排気量356ccの強制空冷2サイクル2気筒エンジン。駆動方式は後輪駆動。そして車両重量385kg。4人乗りで最高速度83km/hを発揮。

親戚のおじさんの家にこの車がありました。愛称が「テントウ虫」と呼ばれていたことを思い出しました。

前開きドア、三角窓、ベンチレーター... 根強いファンがいるのも納得です。

この車両はフロントがスリットが11本のようです。※初期9本、中期11本、後期無し

<Specification>
全長×車幅×全高:2995×1300×1335mm
車輌重量:385kg

エンジン 強制空冷2ストローク直列2気筒自然吸気356 cc
最高出力 16 PS / 4,500 rpm
最大トルク 3.0 kgf・m / 3,000 rpm
変速機 3速MT

いすゞ 117クーペ

イタリアの著名なデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロがデザインした117クーペ。

流麗なボディライン、個性的なフォルムが魅了します。

マイナーチェンジは、希少なハンドメイドボディの前期、量産型の中期、丸ライトから角目の後期。

この車体は1971年型ハンドメイドモデルだそうです。

当時のいすゞプレス技術ではこのボディラインを出せなくて、イタリヤから職人を呼んで自社の職人を育成したそうです。

<Specification>
エンジン 水冷直4気筒SOHC
総排気量 1817cc
最高出力 115ps/5800rpm
最大トルク 15.5kgm/4200rpm
ホイールベース 2,500mm
全長 4280mm×全幅 1,600mm×全高 1,320mm
車両重量 1055kg

日野 コンテッサ 1300DX

コンテッサはイタリアのデザイナーのジョバンニ・ミケロッティによるデザイン。イタリア語でコンテッサ(contessa)は「伯爵夫人」だそうです。

エンジン排気量を900ccから1300ccに拡大した際に冷却性能等の問題が生じましたが、改良を重ねてこれらの問題を克服し、デザインと機能の両面で他の車と一線を画すコンテッサ1300が誕生。

フロントデザインがシンプルで、独特のスタイルに魅了される方も多いと思います。1960年代にはツーリングカーレースにも参戦していた車ですが、現在のイメージとしては、閑静な街中をゆっくりと走る姿が非常に似合っていると思います。

<Specification>
水冷直列4気筒OHC 1251cc 
リアエンジン・リア駆動
最高出力 55PS/5000rpm
ホイールベース:2280mm
全長:4150mm
全幅:1530mm
全高:1390mm

車重:940kg

まとめ

ヒストリックカーの見学を通じて、当時の技術者たちの創意工夫と熱意に触れることができました。

そして、ミュージアムの皆さんがとても親切で楽しかったです。<(_ _)>

興味のある方はぜひ訪れてみてください。

平日は開館していないようですので、ホームページで開館日を確認してからお越しください。

※ヒストリックカーのエンジン音やエキゾースト音を堪能したいなら、日本クラシックカー協会が主催するレースの観戦をおすすめしますよ!

・2024年7月7日 JCCA TSUKUBA MEETING SUMMER 筑波サーキット

たかくら24でした。